環境省では、令和5年度から生物多様性の保全を目的とした区域「自然共生サイト」の登録を進めています。2024年、市川市役所を中心に、市川市で初となる登録を目指し、国分川調節池緑地で昆虫調査が行われました。
本校のSAコース・動物行動学研究チームも、市川市や他校の生徒と協力し、調査に参加しました。昆虫採取は、草丈の異なる複数のエリアで行い、採取後は図鑑を見ながら種類を特定する同定作業を実施しました。夏と秋の2回にわたる調査を通じ、多様な昆虫の生息状況を記録し、その結果、2024年後期に国分川調節池緑地が「自然共生サイト」として登録されることとなりました。
SAコースの生徒にとっては、自分の研究とは異なる活動でしたが、自然と触れ合う貴重な機会となり、研究に役立つ新たな視点を得た生徒もいました。また、国が進めるプロジェクトに関わる貴重な経験となっただけでなく、昆虫を観察・採取する楽しさを改めて実感する機会にもなりました。