8/18-8/20の3日間、渋谷にあるNTT docomoさんのサテライトオフィスをお借りして、はたらく部さん×本校起業ゼミのサマーキャンプが開催されました。
本来なら宿泊形式で行う予定のところ、昨今の社会情勢を踏まえて通い形式での実施とはなりましたが、本校から約20名、他校さんから約10名の、合計30名ほどが参加してくれました。
https://sghatarakubu.peatix.com/view
今年度から始まった起業ゼミの、初のサマーキャンプ。
初日は、
・チームビルディング「最強の紙飛行機を作る」
・新規事業と「はたらく」について
・「タニモク」=他者の目標を立てる
・課題解決シート作成
を行いました。
冒頭、本企画の発起人であり主催者の1人である本校の中山教諭(探究科主任)より、「たくさん失敗して、より良い失敗ができるようになろう」というお話をさせて頂きました。
新規事業と「はたらくこと」についてのレクチャーでは、実際にOne JapanやNTT docomoで新規事業開発や新期事業の開発支援をおこなっている山本さんからの講義で、リアルで非常に面白い内容でした。
また、参加した高校生たちは当初、「はたらく」ということについてのイメージを聞かれると、
・「毎日パソコンに向かって作業していそう」
・「あまり楽しくなさそう」
など、ネガティブな言葉が多く出ていましたが、そこはさすが「はたらく部」を運営されている山本さん。ご自身やはたらく部の運営に関わる社会人の「はたらくこと」への想いや楽しさが溢れ出たプレゼンで、終了後は生徒たちもはたらくことへのイメージががらっと変わった様子でした。
2日目には、
・顧客思考とヒアリング(レクチャー&ワーク)
・gatherを使って社会人へのインタビューの実施
などを行いました。
インサイト(顧客の頭の中)をしっかりと理解することがビジネスにおいて重要であること、そのためにはインタビューやアンケートで深掘りすることが重要であることを学んだ上で、実際に複数の社会人へのインタビューに挑戦しました。
そして迎えた最終日。
まず、iU情報経営イノベーション専門職大学の阿部川教授より、「こんなプレゼンは嫌だ」と題して「ダメなプレゼンの例」についてレクチャーがありました。
阿部川先生はappleやDisneyでマーケティングのお仕事の経験があり、スティーブ・ジョブズさんともお仕事をされていたという、ビジネスの「プロ中のプロ」であり、CNNのキャスターを2年間務めたこともあるという、「プレゼンのプロ」でもあるという、スーパーな先生です。
冒頭いきなり英語で始まった阿部川先生のプレゼンにポカンとしていた生徒たちでしたが、徐々に引き込まれていました。
その後、午前中はギリギリまで資料作成の時間でしたが、みなさんお昼もそっちのけで夢中になって資料を作成したり、社会人に壁打ちしたりしていました。
そしていよいよプレゼン本番。
審査委員はiUの阿部川教授・はたらく部の山本さん・そして本校の中山教諭の3名が務めましたが、審査結果は時間になっても発表できないほどの大混戦。
どのチームも主催者の想定以上にハイレベルで、率直に驚きました。
起業家教育とは、決して「起業家を育てる教育」ではありません。
「問題解決能力」や「創造力=新規事業開発力」を養うとともに、「自分の人生を自分で切り開く」マインドセットを育むためのものです。
この3日間参加してくれた生徒たちは、まさにそのマインドセットを身につけてくれた様子でした。
参加した生徒たちからは、
・「大変だったけど、とても楽しかったし成長したのが実感できた」
・「プレゼンで優勝できなくて、とても悔しかったから、これからにつなげたい」
・「初日に言われた『たくさん失敗しよう、よりよく失敗しよう』という話の意味がよくわかった」
などの感想が寄せられました。
参加してくれた生徒の皆さん、お疲れ様でした。
最後になりますが、この企画を0から立ち上げ、運営するにあたり、多大なご協力を頂きましたdocomoのはたらく部の皆様、iU情報経営イノベーション専門職大学の皆様に心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。