2022.08.16
【高校2年生の希望者が裁判傍聴に行ってきました!】

本日は本校の高校2年生の希望者が千葉地裁に裁判傍聴に行ってきました。

高校2年生は現代社会(政治経済)を受講しており、その中で裁判に興味を持ってくれた希望者がなんと約30名集まりました。

 

今回の裁判傍聴が特別だったのは、「弁護士さんのアテンドつき」ということです。

裁判傍聴自体は実は希望すれば誰でもできるのですが、今回は千葉県弁護士会の石垣正純弁護士の全面的バックアップにより、

①弁護士さんによる事前解説@千葉県弁護士会

②弁護士さんと一緒に裁判傍聴@千葉地裁

③傍聴した事件について弁護士さんからの解説@千葉県弁護士会

という、充実した流れとなりました。

 

石垣弁護士のお力添えにより、今回は通常の裁判ではなく、裁判員裁判を傍聴することができました。

今回傍聴した事件は、覚醒剤の密輸事件。

千葉県は成田空港があるため、このような事件が多く、ゆえに日本でもっとも裁判員裁判の多い都道府県であること、裁判員になる可能性も他県に比べて高いことも、石垣弁護士からご説明がありました。

 

実は、今回の企画は教員発信の企画ではありません。

現代社会の授業の中で裁判について学んだ生徒たちから、「裁判見てみたい!」という声が上がり、その声を聞いた授業担当の中山教諭(社会科・探究科主任)がその日のうちに石垣弁護士に連絡、ご快諾を頂いて今回の企画実現に至るという、「生徒発信の企画」です。

 

終了後、参加した生徒たちのアンケートからは、

・検察官も弁護士の人たちも順序立てて話していたり証拠を分かりやすくまとめていたりして流石だなと思った。

・自分でも予定が合えば裁判の傍聴に行きたいと思った。

・とてもいい経験になりました!

などの声が寄せられました。

 

本校では近年、生徒の「学びたい」という意欲(engagement)を引き出すような授業づくりを推進すると共に、教室の中で「裁判の仕組み」を学ぶだけではなく、このように実際に裁判所に行き、裁判を傍聴し、弁護士さんから話を聞く、というような「経験学習モデル」に基づくプロジェクト型の学びに積極的に取り組んでいます。

これからも生徒の「思い」や「声」を大切にしつつ、これらの新しい学びの形を追求して参ります。

 

最後に、今回の企画に全面的にお力添えを頂いた石垣先生、また事前の調整から資料のご準備までご協力頂いた千葉地裁の皆様に心より御礼申し上げます。