現在「読書週間」は，日本の国民的行事として定着しています。これは終戦まもない昭和22年（1947），まだ戦火の傷痕が至るところに残っているなかで「読書の力によって，平和な文化国家を作ろう」という決意のもと、出版社・取次会社・書店と公共図書館，そして新聞・放送のマスコミ機関も加わって開始されました。現在は，文化の日を中心にした2週間（10月27日～11月9日）と定められています。        　
　本学院図書館では，本年度第2学期は11月10日（月）～11月22日（土）の期間中，8:00～8:20の20分間を中高全体で行う「全校一斉朝の読書」の時間に設定しています。「好きな本を読もう」「毎日続けよう」「みんなで読もう」「記録をつけよう」を合い言葉に，各自読書を進めています。この期間は特に図書館からの貸し出し数も大幅に増え，普段本を手にしない生徒でも，これをきっかけに読書をするようになっています。平素、生徒達は忙しく学校生活を送っていますが，朝の静かな落ち着いた環境で読書できる時間が毎日とれるようになったわけですから，思う存分本の世界にのめり込んでくれればと思います。