2014.12.01
~図書館文化講演会が行われました(11月28日)~

 11月28日(金)午後,本学院伊藤記念ホールで,恒例の図書館文化講演会が行われました。今回の講師は元NHKアナウンサーの宮田修さんで,現在県内32の神社の宮司をつとめられています。看板番組でもあった「ニュース7」のアナウンサーを4年間にわたってつとめられたことでご存じの方も多いのではないでしょうか。

 

 今回お話しくださったテーマは「若者に期待する」でした。ご自身が大阪放送局に在籍していた1995年1月の阪神淡路大震災では,発生直後から第1報を伝え,その被災状況を延々と13時間超にわたりアナウンスし続けました。プロのアナウンサーとしてコンディションを整えること,本来のニュースそのものを視聴者に伝えることに徹することなど,プロの職業人としての心構語ってくれました。また,自身のアナウンサーという職業を選んだ時の経緯や宮司に奉職するきっかけから,与えられた人生を精一杯生きることの大切さ生徒に分かりやすく伝えてもらいました。また,この世に生を受けたことに対する感謝の念を決して忘れてはならないことなど,生徒には強く印象に残ったようです。

 

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 この講演を聴いた中3生徒の感想の一部を次に掲載させていただきました。

 

「風邪をひいたアナウンサーを「腐ったリンゴを八百屋に置いているのと一緒」と形容したことが忘れられません。このような考え方をされる方がいることを知り,とても新鮮でした。」

「「誕生日には,生んでくれた親に感謝を伝えることが大切」ということや,「親やまわりの人に毎日支えられていることの幸せ」など,とてもためになりました。」

「誕生日は母に感謝の気持ちを伝える日だということや,今の周りの環境が全く当たり前ではないということなど,自分の今までの行動,考え方を見直すことができました。感謝の心を忘れないこと,またそれを表せるようにしていきたいです。」

「食べ物にあふれていること,動物から命をもらっていることに感謝して,両親が作ってくれた命にありがとうを言わなければいけないと思いました。」

「私は誕生日を祝ってもらうことはだめだとは思いませんが,自分を産んで育ててくれている親には感謝しなくてはいけないと思いました。」

「人それぞれ考え方というのは違うものだと改めて思いました。正直私は宮田さんのおっしゃっていたこと全てを理解できたわけではないと思います。ただ自分の中で固定化されていたものの見方があったんだと気付くことができました。」

「今恵まれた環境におかれた私たちは,今後もっとこれからの日本のために貢献できるような人材にならなくてはいけないと思いました。また,日頃から感謝を忘れず,人のために生活していきたいです。」

「私は文化講演会の日が誕生日だったので,宮田さんに言われたように,母や父に感謝の気持ちを伝えることができました。これからは周りの人を幸せにできるような人になって,自分の意思をしっかりと持った人間になっていこうと思います。」

 

 宮田さんの講演を聴いた感想は,思いのほか「この世に生を受けたことに対する感謝の念」というところに集中しているようです。自分を大切に育ててくれた親に対する感謝の気持ちが一層強くなったことと思います。それとともに「健康管理も仕事である」といった仕事に対して真剣に取り組む心構えも生徒には新鮮に映ったようです。今後も豊かな心を育て,社会に有為な人材を育てる為,様々な活動を学校全体で展開してまいります。ご理解、ご協力の程、宜しくお願いいたします。