2014.10.14
~芸術鑑賞会で狂言を楽しみました(10月7日・8日)~

 本学院中学校高等学校では,様々な分野の表現活動の鑑賞を通じて芸術を愛好する心情を育成するという目的で,年1回芸術鑑賞会を開いています。昨年度は演劇を,本年度は日本の伝統芸能をということで,10月7日・8日に本学院伊藤記念ホールで狂言を鑑賞することになりました。出演者は九世野村万蔵さんを中心とする野村万蔵の会のみなさんです。

 当日の演目は,盆山」(ぼんさん)と梟山伏」(ふくろやまぶし)でした。事前に国語科で学習を行った上での鑑賞でしたから,日頃このような伝統芸能を見慣れない生徒でも,十分に楽しむことができたようです。また各クラスから生徒が参加して,狂言体験の時間を設けました。生徒たちは狂言の表現の奥深さと面白さを十分に堪能したようです。最後に生徒の感想の一部を紹介します。

「普段耳にしない言葉がいくつかあって難しいものがあったが,演じている人の動作やしぐさを見て考えながら鑑賞するという点においては,今までにない体験だった。」

「物や装置がないため,自分で想像しなければならないから,演じている人のことをずっと見ていなければならなくて話に引き込まれた。」

「マイクもないのにホール全体に響きわたるような声にびっくりしました。扇(おうぎ)を使っての狂言も,扇が刀や弓などに見えて面白かった。」

「日本ならではの演劇で,表情や声の出し方,動き方,場面の変え方を見たり聞いたりできて,650年も続いている狂言を,これからも多くの日本人が見たり,演じることができるように受け継いでいきたいと思った。」

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