2015.03.16
~中学校のキャリア教育について紹介します~

 本校では,生徒一人一人が望ましい勤労観や職業観を持てるよう、キャリア教育を計画的に進めています。第3学期はその締めくくりとして,様々な活動を行っています。

 中1では調べ学習などを通じて様々な職業を知り,職業についての意識を高め,第3学期には本校の卒業生から「卒業生の話を聞く会」と称して,直接話を聞く機会を設けています。本年度の「卒業生の話を聞く会」は2月21日(土)4時限に行いました。お話をお願いしたのは,看護師の立石さん様々な食に関わる仕事に関わっている菖蒲さん俳優の東ヶ崎さん柔道整復師の斎藤さんシステムエンジニアの土橋さん幼稚園教諭の鈴木さんの6名の方々です。

IMG_0019    IMG_0022    IMG_0038-01

IMG_0049-01    IMG_0061    IMG_0084

IMG_0027    IMG_0042    IMG_0091

 先輩の話を聞いた子どもたちの感想は次の通りです(一部)。

「職業というのはただお金を稼ぎたいからというだけでなく,自分が好きな職業を選ぶということが大事だと分かった。自分のためだけに働くというではなく,人のために働くということが大切だと知った。」
「仕事は,辛いときがあったりなど,嫌なところもありますが,人の助けになったり,自分自身が楽しく思ったりする,素晴らしいものだと思いました。仕事に楽な仕事はない。」
「どの職業にもあいさつや笑顔が大事だと分かった。」
「失敗を恐れずにどんどん成長していくことはとても良いことだと思いました。勤務時間は長いが,とてもやりがいのあることだと話して下さったことが心に残りました。」
「みなさん,自分がやりたいことは何でもチャレンジした方が良いとおっしゃっていました。よく考えてみると,確かにたくさん経験があった方が,これからの人生に役立つと思いました。」
「今が楽しければいいんではなく,もっとやるべきことがあるのに目先のことに目が気が行ってしまうのはだめだから,もうちょっと周りを見たり,次にやるべきことにちゃんと取り組む!!」
「あいさつ,笑顔ができるようにしてきたいと思いました。」
「職場体験に行きたいとすごく思いました。」

 中2のキャリア教育のメインは,何といっても職場体験です。職場体験では,実際の職場に生徒が出向いて働くことの喜びや苦労を知ることが目的の一つです。何も知らない生徒がお世話になるのですから,職場にとっては大きな負担になります。そのため,受け入れ事業所の皆さんには決して迷惑をかけないよう,事前に入念な準備を実施しました。

 本年度は,生徒127名に対して受け入れ事業所数49,市川市内を中心に,松戸市・船橋市・鎌ケ谷市・東京都江東区の1区5市という非常に広いエリアに渡りました。実施日程は11月20日(木)・21日(金)の2日間に実施しました。職種としては医療機関,福祉施設,ホテル,放送局,美容関係,ガス会社,レストラン,駅,印刷所,自動車修理工場,スポーツジム幼稚園,小学校・博物館・図書館・消防署などの公共施設,スーパーマーケット,パン屋などの一般小売業,お寺など多岐にわたります。その一部を写真で紹介します。

 IMGP1313  IMGP1346  007  013

025  IMG_1170  IMG_1175  IMG_1180

DSCF4073  DSCN0137  DSCN4356  CIMG0897

DSCF2767  DSCF2194  IMG_1564  DSCF2205

CIMG4836  IMG_8988  OLYMPUS DIGITAL CAMERA  DSCN4339

  終了後に各事業所にお願いしたアンケート結果では,「職場体験は有意義なことだとお考えになりますか?」に対して「非常に意義がある」(83%)、また、「来年も受け入れてくださいますか」との問いに対しては,「必ず受け入れる」「なるべく受け入れたい」を合わせて95%以上の前向きな回答をいただき、その意義を十分に認めて頂いております。しかし、「日常の業務に差し障りがありましたか」との問いには,「少しあった」(41%),「かなりあった」(2%)と半数近くで何らかの支障が生じたという回答を得ており、職場体験が大きなご負担をおかけしているにもかかわらず,地域の事業所のご厚意によって支えられている実態が浮き彫りになりました。改めて,今回職場体験を受け入れて下さった皆様に厚く感謝申し上げます。

 中3のキャリア教育では,各人で将来就きたい職業について調べ,それに向かってどう努力すればよいのかを考えました。その集大成として調べ学習を行い,年度末に現高2の生徒から話を聞く予定です。こうして中学3カ年のキャリア教育は終わり,高校生に引き継がれます。