桜のつぼみも大きく膨らみ始めた3月16日(土)、本学院メインアリーナを会場に、第72回中学校卒業証書授与式が行われました。
卒業は、人生において大きな節目です。その晴れの日に卒業生として一人一人呼名され、壇上で卒業証書を堂々と受け取る様子に、3年間での我が子の成長を見て、思わず目頭を押さえる方もいらっしゃいました。
卒業証書授与の後、千葉県私学協会賞、皆勤賞・精勤賞、体育賞・文化賞が授与されました。体育賞については、ソフトテニス部・水泳部・体操競技部・新体操部・バスケットボール部・バドミントン部・ハンドボール部が、文化賞は吹奏楽部・バトン部・放送部が受賞しました。
学校長式辞では、大井校長から、今後卒業生に期待する言葉として、夏目漱石のエピソードが紹介されました。
「漱石はその著作『私の個人主義』の中で、「自己本位」という言葉を述べています。これは「自分だけ良ければ」というようなエゴイズムではなく、むしろ「個人主義」というべきものです。個人主義は他の存在に敬意を払うとともに自分の存在を尊重するもので、自分の自由を愛するとともに、他人の自由を尊重するような「自由」を前提として成り立つものです。この自己本位の考え方の対にあるのが「他人本位」です。いつも自分の意思で決めることができず、他人の行動に左右されることが多くある人はいませんか。今後は本当の自分作りに精一杯取り組み、自己だけでなく、他者の存在も認めていけるような心の広い人間になって下さい。さらなる成長を期待しています。」
来賓挨拶では、山本理事長・山﨑奨学会会長から祝辞がありました。続けて在校生代表の「送る言葉」に答えて、卒業生代表による「お礼の言葉」がありました。最後に在校生から送別の歌として「はばたこう 明日へ」が、卒業生からは卒業の歌として「友~旅立ちの時~」が披露されました。卒業生の皆さんは、4月から希望に燃える高校1年生です。何事にもチャレンジして自分の夢をつかんでください。