2018.03.23
~第71回中学校卒業証書授与式が行われました(3月20日)~

 生憎の雨天でしたが、3月20日(火)、第71回中学校卒業証書授与式が行われました。卒業生128名と保護者、御来賓のみなさま、在校生(中1・2)が一堂に会し、晴れの門出を祝いました。 

 

 卒業証書授与、私学協会賞授与、皆勤賞・精勤賞授与に続いて、体育面・文化面などで特に優れた活動を示した団体に対し、体育賞・文化賞が授与されました。体育賞は新体操部・ソフトテニス部・バスケットボール部・水泳部・バドミントン部・体操競技部の6部が、文化賞は吹奏楽部・バトン部の2部が表彰されました。

 

    

 

 表彰に続き、校長先生の式辞 がありました。そこではまずは5月の奈良・京都の修学旅行に始まるこの1年間の活躍ぶりが紹介されました。中学校最終学年としての成長がみえる1年間でした。さらに平昌オリンピックでのスピードスケート代表小平奈緒選手のエピソードが紹介されました。

 

 平昌冬季五輪のスピードスケート女子の金メダル小平奈緒選手が500メートルで自身の滑走が終わった後に、後の組のレースの邪魔にならないよう「静かに」と合図を観客に送りました。さらに僅差で銀メダルに終わった韓国の李相花選手が泣き崩れたのをみて歩み寄り、抱きかかえて「よく頑張ってね。今でも私はリスペクトしているよ。」と元女王をたたえると、いくつか言葉を交わして落ち着きを取り戻し、一緒にウィニングランをしました。最大のライバルに対しても敬意を払う姿勢に、本当のスポーツマンシップをみる気がして大変感動しました。本校の教育方針の一つに「自らを律することができ、人を思いやることのできる人間性豊かな生徒」というのがあります。小平選手はまさにこの言葉を実践してくれているのだと思います。皆さんも是非自分に厳しく、人に優しく接することが出来る人間に成長して欲しいと思います。4月からは外部中学校の卒業生も入学して高校生活が始まります。高いレベルでの切磋琢磨をし、高校3年間に自分の夢や目標に向かってチャレンジする生徒に成長して欲しいと思います。

 

 続いてご来賓の本学院理事長・山本徹様よりご祝辞がありました。ノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智氏から直接お話を伺った時のエピソードが紹介されました。大村氏から高校生や大学生へのアドバイスとして、これからの人生にはっきりとした目標を持ち、それを実現するために日々努力するということ、限られた時間の中で集中力をもって取り組む必要があること、勉強や仕事で気持ちの切り替えを行うことなどのお話がありました。

 

 

 この後さらに奨学会長・山﨑憲一様による励ましのご祝辞があり,数多くの心温まる祝電が披露されました。在校生代表として井原秀介くんが送辞を読み上げました。最後は卒業生代表の五十嵐えりさんから万感の思いを込めた感動的な答辞があり、会場にいた多くの人々の涙を誘いました。そして最後に在校生による送別の歌羽ばたこう 明日へが披露され、卒業生からの卒業の歌道標(みち)」でフィナーレを飾りました。

 

    

 

 万雷の拍手の中で卒業生たちは昭和学院を巣立っていきました。卒業生・保護者のみなさま,本当におめでとうございます。多くに方々から頂いた多数のご祝電は,すべてエントランスホールに掲示し,皆さまに披露させて頂きました。

 

    

 

 メインアリーナでの卒業式が終わった後、中学3年生と学年の教員が第3アリーナに再び集合し、学年団の解散式(最後の学年集会)を行いました。そして各クラスの教室へ移動し、各担任からの挨拶がありましが、最後のホームルームは名残惜しく、いつまでも別れを惜しんでいました。卒業生のみなさん、「想い残し、願いたくし、誇り持って」歩んで下さい。そして桜の舞う4月8日,高等学校入学式でまた会いましょう。