本学院中高進路指導部では、生徒が様々な学問分野への見識を広げられるよう学外から専門の講師の方をお招きして在校生を対象にキャリアアップ講座を開講しています。
今回は、医療分野への学びを深められるよう、令和8年2月3日(火)放課後に中学3年生と高校1、2年生の希望者を対象に、国際医療福祉大学の菅野倫子先生をお招きして「リハビリテーションの仕事」というテーマで講座を開催しました。リハビリにおけるチーム医療の様子、それぞれの専門職での役割、言語聴覚療法について等、多角的に学ぶ貴重な機会となりました。
「リハビリテーションは単なる機能回復ではない。その人らしい生活を取り戻し、人生の価値を高める営みである」と菅野先生は語られました。そして、医療が一人では成り立たず、多職種が連携するチーム医療が不可欠であることも強調されました。専門職の方々がどのように関わっていくか、事例をあげて具体的に説明されました。
特に、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士など、リハビリの中心になる職種の役割が丁寧に紹介されました。それぞれが患者さんの生活を支える重要な存在です。先生のご専門である言語聴覚療法の分野では、言語障害が起こる仕組み、失語症のメカニズム、言葉の不思議について具体的な例を交えて解説があり、言語聴覚士がどのように患者さんの“ことば”を支えているのか、生徒たちは理解することができました。
授業を通して、医療の高度専門化・多様化が進む中で、リハビリ職には幅広い知識と連携する力が求められることを生徒たちは実感していました。「この分野への進路を考えている生徒たちが今何をしておくべきか」という質問に対して、先生からは次のようなお話がありました。
リハビリテーションの現場では、相手を深く理解し、自分自身を振り返る姿勢が欠かせません。「違いを見つける好奇心」を持つことが大事です。「いろんな人がいろんなことを大切にしている」ということを知っていく必要があります。その方法として読書や映画鑑賞もお勧めだそうです。
生徒から寄せられた感想の一部を紹介します。
「チーム医療の大切さを感じた。」
「理学療法と作業療法の違いを知ることができた。」
「医療は一人ではできない。チームでがんばらなくてはいけないとわかった。」
「言語聴覚士だけでなく、他の職種と連携して医療を提供していることがわかった。」
「リハビリ職について知ることができ、将来のことを深く考えるきっかけになった。」
今回のキャリアアップ講座は、医療の現場で働く専門職の姿を知り、将来の進路を考えるうえで受講した生徒たちにとって大きな刺激となりました。すばらしい授業を行ってくださった国際医療福祉大学の菅野先生に改めて感謝申し上げます。
本学院中高進路指導部では、キャリア意識の向上を図るため、生徒の進路選択のより良い支援を計画的に行っています。