令和7年8月27日、夏期の長期休業期間を利用して教員研修が行われました。赤坂真二氏(上越教育大学学校教育研究科教育実践高度化専攻教職大学院教授)に「バックキャスト思考で考える学級・ホームルーム経営」というタイトルでご講演をいただき、教職員向けにワークショップも開催しました。
バックキャスト思考とは、元々ビジネス界で使われていたもので、目的重視で理想の姿を描きつつ、状況に応じて方法の自由度を促すことができます。その意味では選択肢の多い思考法ということになります。講演内容は、学級という自治的集団の自治能力を高めるため、まずは集団規範とあたたかさ(人間関係)を確立することに主眼を置くものです。ここではどの生徒にも居場所を作ること(誰も傷つかないこと)が求められます。こうした環境の学級環境のなかで自立と協働が促され、学級が自治的集団として成長することを目指します。そのためにどうすればよいか、そのヒントが紹介されました。
研修の後半は、講演内容に基づいたワークショップです。講演内容から、各自取り入れたいことを出し合い、それをまとめ、全体で共有しました。「あたたかさなき場所はホームルームではない」という言葉が印象的な講演でした。これからも本学院中高教職員は、「話せる」「きける」学級を目指し、「明日も行きたい学校」を皆さんとともに創ることができるよう前進します。