中・高1年生は、「探究学習」の授業を通して、自己理解のための自分史作成やチームビルディングのためのペーパータワー作りなどを実施し、探究のサイクルの基礎を体験的に学んでいます。
5月19日(水)からはついに、Inspire Highを用いた探究学習が始まりました。
Inspire Highとは世界中のクリエイティブな大人たちにオンラインで繋がり、その生き方や価値観に触れることで自分自身の人生や将来を考えるためのきっかけを提供してくれるプラットフォームです。ガイドと呼ばれる大人の仕事や人生についての話を聞き、それに関するお題に対して自分なりの言葉や画像などを使って表現(アウトプット)をし、最後に他の参加者のアウトプットを見て、感想や意見を交換します。(詳細はこちら)
今回は、台湾のデジタル大臣であるオードリー・タン氏をガイドに、中学時代から現在までの生き方や、コロナウイルス感染症対策のための尽力された仕事の内容、そして人生の決断などについての話を聞き、それを聞いた生徒たちは「自分が違和感を感じる日常の風景は?そしてそのために何ができる?」というワークを行いました。
話の最後には、タン氏から「Unmute Yourself」という言葉があり、とても印象的でした。これは、オンライン会議などで自分のマイクがミュート(消音)になっている場合、他の参加者から「マイクをオンにして」という意味で使われる英語です。この言葉をタン氏は、「自分の声(意見や考え)を自分でも気づかないうちにミュートにしていることがある。ぜひUnmute Yourself、つまり自分の意見を臆することなく発言してほしい」とエールが贈られました。
正解のない多様で自由な生き方・考え方にふれ、それをインスピレーションに自分の思う、かっこいい、楽しい生き方を見つけていって欲しいと思います。また一流の生き方にふれることで、セルフブランディング(自分をブランド化すること、つまり自分の得意なことや好きなことなど自分の価値に気づき、それを伸ばしてしていくこと)の第一歩になればと思います。