2020.03.06
~第71回高等学校卒業式が行われました(令和2年3月5日)~

 新型コロナウィルスの感染拡大防止により2月28日(金)より休校になり、第71回高等学校卒業式も開催が危ぶまれました。慎重に検討を重ねた結果、万全の安全を図り、例年とは大幅に形を変え、卒業生と教職員のみの参加という最小規模、かつ短時間で実施することになりました。濃厚接触、集団感染を避けるため、当日まで登校はなく、式場の座席を極力離し、学校での滞在時間を短くするなどの配慮のもとでの実施となりました。

 

    

 

 保護者の皆さまを始め、来賓も在校生も参加されず、学院賞・知事賞などの表彰も呼名のみとなりました。かろうじて学校長式辞は行われましたが、在校生代表による送辞を受けての答辞も「卒業生の言葉」となりました。一生に一度の晴れ舞台を、新型コロナウィルスによって台無しにされ、会場に参加するはずであった保護者、来賓、在校生の皆さまに祝福され、感謝の言葉を届けることができないことへの悔しさを滲ませながらも、最後に「体調には気をつけて、元気でまたいつかお会いできる日を楽しみにしております」と結んで、短いスピーチを終えました。十分に思いを述べることはできませんでしたが、その行間から3年間の思いが滲み出る感動的なものになりました。

 

    

 

 式終了後、各クラスでそれぞれ残されたわずかな時間を惜しむようにして過ごしました。卒業生一人一人に卒業証書が手渡された後、学級担任が最後の言葉を贈りました。卒業生たちは3年間の感謝の気持ちを様々な形で表していました。

 

    

      

 

 教室でクラスメートと過ごすことができた時間はわずかに30分でした。最後は一斉に下校し、エントランスから正門まで全教職員が見送りました。最後に学校で過ごした時間は余りに短すぎましたが、思い出に残る卒業式になったのではないでしょうか。正門を出てからも名残り惜しそうに過ごす様子が印象的でした。

 

    

    

    

 

 今回保護者の皆さまにはお子様の卒業式には、残念ながらご参加いただけませんでした。直にその様子をご覧いただくことはできませんでした。当日の模様はyoutubeで同時配信しましたが、それで十分だったとは思っていません。皆さまにはこれまでの多大なご協力をいただき、誠にありがとうございました。教職員一同、お子様のますますのご成長をお祈り申し上げます。