10月12日(金)、千葉市中央区の青葉の森公園芸術文化ホールで、「地域防犯ボランティア県民大会」が開催されました。この大会は、拡大する特殊詐欺被害から県民を守るために開かれたもので、本校演劇部は特殊詐欺の寸劇を披露しました。
去る4月、県防犯協会から演劇部に「特殊詐欺を題材にした劇の上演をお願いしたい。」と依頼がありました。そこで演劇部員は市川署生活安全課の方から実際にあった詐欺被害の事例を聞き、啓発の動画や県警のホームページを参考にして寸劇を作り上げていきました。当日まで上手く演技できるかハラハラしていましたが、本番は観客の皆さまからも好評で、部員一同ホッと胸をなで下ろしています。
今回の演劇は、特殊詐欺に遭いやすい高齢者への啓発を念頭に置いて行いました。けれども被害者は、実際に被害にあった高齢者だけではありません。気軽な「バイト」のつもりで、被害者から金銭を受け取る「受け子」や、振り込ませた現金を現金自動受払機から引き出す「出し子」などとして犯罪に関わってしまう若者も少なくありません。老若男女を問わず、特殊詐欺に対して警戒心をもつことが大切です。今回、若い中高生が演劇を通じてその啓発運動に関わったことは、大きな意味を持っていたと思います。