11月1日(金)午後、高校1年生を対象とした学校学部説明会が行われました。希望をもって本校に入学した1年生が、卒業後の目標を具体的に考えることで学習へのモチベーションをさらに高めて欲しいと期待して企画されました。当日は法学、政治学、経済学、食物・栄養学系、看護学、心理学など29校29分野にのぼる多くの学校に参加頂きました。生徒たちは、各自希望した30分の講座を2校受講し、将来の進路に関して見聞を広めることが出来たと思います。そこで次に参加した生徒の感想を一部紹介します。
〔看護学〕看護学部では看護師・保健師は全員資格を取得し、助産師は選択で取ることができるそうです。大学で求められている人材は、相手のことを考え、ルールを守り、社会に貢献できる人で、その上さらに高い技術を身につけ、確かな看護実践能力や責任感、柔軟性を有する看護師・保健師になることを期待されているとのことでした。そのため受験時には学力や人柄はもちろんのこと、小論文などの書く力が要求されます。夏休みに同系統の学部で他大学のオープンキャンパスに行ってみましたが、そこと比べながら説明を聞くことができました。来年は2年生になりますが、また夏休みに興味を持った大学のオープンキャンパスに参加し、自分に一番合う大学を見つけたいと思いました。
〔農学〕文系でも学科によっては入学できるそうです。また海洋学の中でも経済学なども含んでいるため、文系でないわけでもありません。そのため自分の進路を明確にして、大学受験に必須な科目の学力を確実に伸ばすよう努力したいと思いました。
〔数学〕同じ理系学部でも、医療は人のための学問を学ぶ場、工学・農学・栄養学などは人の役に立つものを作る学問を学ぶ場、理学は自然界の原理などについて考える学問を学ぶ場であることを知りました。私の希望進路は理学に該当しますが、化学はほぼ必須で、その上論文を読むために英語が必要だと学びました。私は英語が苦手なので、一年生の今から学習をきちんと進めていきたいと思いました。
〔社会学・情報メディア〕社会学とは、社会的現象について現象そのものやそれが起こる理由などを色々な分野から解き明かそうとする学問であることを知りました。また多くの社会問題を取り扱うため、マスコミと関連が深いことも学びました。この話を聞いて、社会学にとても興味を持つことができたので、自分に向いているかどうかはともかく、将来の選択肢に入れておきたいと思います。
〔教育学〕教育学は、学校教育だけが対象ではなく、人の成長に携わる、人の成長を理解する学問であるので、塾の先生やスポーツトレーナーにも関連が深いことを知りました。また教師のような仕事に就くには、子どもが好きなだけではなく、教えたり学んだりすることが好きで、相手の立場で考えられる人でなければならないそうです。他にも忍耐力や素直さなども必要です。この話を聞いて、教育学がとても有意義なことが分かりましたが、あまり自分には向いていないかも知れないと思いました。
〔法学〕私たちの生活が色々が法律で守られていることが分かりました。この講座だけではあまり内容が理解できなかったので、もっと調べたり、オープンキャンパスに行きたいと思いました。
今回の説明会は、生徒が進路選択に適切な情報を得るきっかけづくりとして行われました。自分の適性を知り、希望する進路を実現するために必要な学習は何か、進路を実現するために自分に足りないものは何かを明らかにし、明確な努力目標を立てた上で2年次の文理選択に臨んで欲しいと思います。ご家庭でも進路について話し合いの場をもうけていただけますようお願いします。