本学院では,高校2年生の第3学期に3泊4日で沖縄で校外教育(修学旅行)を実施しています。沖縄での学習を通じて,沖縄の歴史や文化,伝統,自然に直に触れ,学びを深めること,さらに平和学習を通じて平和の大切さを考える機会とすること,生徒主体の集団活動を通して自主性や責任感を育むことを目的としています。本年度は第1班が2月8日(月)~11日(木),第2班が2月9日(火)~12日(金)の日程で実施されました。
初日の目玉はホエールウォッチングクルーズで,大海原に出て,沖縄の自然の雄大さを実感しました。また夕食後には,沖縄戦を経験された玉木さんと大西さんに平和講話をお願いしました。玉木さんは沖縄戦の時10歳,大西さんは13歳で,ともに厳しい経験をされました。平和の大切さを伝えたいという思いのこもったお話に,生徒は真剣に聞き入っていました。
2日目は南部の戦跡の見学と平和講話を中心にした平和学習,クラス別研修です。南部戦跡については,糸数壕などのガマに実際に入り,実際に沖縄戦を経験したボランティアガイドさんがその時の記憶を語ってくれました。またひめゆり学徒隊の悲劇を今に伝える平和祈念資料館を見学して,犠牲になった方々を供養するため,花束と千羽鶴を捧げました。また平和の礎と資料館を見学し,戦時の悲劇と戦後から今に至るまでの労苦を実感しました。
その後昼食を取り,各クラスで入念な準備をしたクラス別行動に入りました。クラス別行動ではグラスボートを選んだクラスが多く,当日は天気が良かったこともあり,珊瑚の海に泳ぐ魚の姿に見入っていました。その他にはシーサー作りやパインジャム作りなどのワークショップ,ビオスの丘や万座毛などでの雄大な沖縄の自然体験,アメリカンビレッジでの買い物など,それぞれ沖縄を満喫していました。
3日目は,1日中沖縄の自然を堪能しました。慣れないカヤックで最初はとまどっている様子でしたが,次第にコツをつかみ,スムーズにカヤックを操っていました。
恩納村のホテルでは,1班・2班で合流しました。その夜のレクではクラスのチームワークが発揮され,時間を忘れるほど熱中しました。
最終日は首里城公園を見学した後,班別自主研修で国際通りを散策し,昼食や買い物を楽しみました。その後バスで一路那覇空港へ,午後4時すぎに無事羽田空港に帰着,解散しました。
子どもたちの感想を見ると,一番印象に残ったのは,初日の平和講話でした。もし自分がその時そこにいたらどうなっていたのか,自分のこととして考えているようでした。この4日間の校外学習で学んだこと,感じたことが,生徒たちがこれからを生きる上でいいきっかけになったのではないかと思います。